睡眠時無呼吸症候群(SAS)を知ってますか?

  • 家族や周りの人から「いびき」がうるさいと言われたことがある。
  • 昼間に眠たくなる。
  • 仕事に集中できず、ボーっとしてしまう。
  • 車を運転していて事故を起こしそうになったことがある。
  • 起きた時、頭痛や頭が重い感じがする。
  • 最近、忘れやすくなった。
  • イライラする。

上記のようなことに少しでも当てはまる人は、実は、睡眠時無呼吸症候群の可能性があります。

睡眠時無呼吸症候群は寝不足からくる病気(高血圧や心臓病)を引き起こすだけでなく、学生の方は、昼間の授業に集中できず、勉強で結果を残せず伸び悩んだり、お仕事をされている方なら、集中力が低下することから仕事に支障が出たり、交通事故をおこしたりして、健康の問題にとどまらす社会的な立場もおびやかす、こわい病気です。

でも、心配はありません。

一般に、肥満の方がかかるイメージがあり、日常生活に多大な影響を与える睡眠時無呼吸症候群(SAS)。実際には、気道の筋肉の衰えや、お顔の輪郭、耳鼻咽喉科領域の疾患等により、誰にでも起こる病気ですが、正しい治療を行えば、コントロール可能な病気でもあります。
睡眠時無呼吸症候群(SAS)かどうかが、はっきり分からず、受診を遠慮されている方も、まずは当院に、お気軽にご相談ください。

睡眠時無呼吸症候群って何?

睡眠時無呼吸症候群ってなに?

睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは、寝ている時に息が止まることを繰り返し、寝不足の状態になることで、病気になりやすくなったり、仕事に集中できない、クルマで事故をおこす。といった患者さんの生活基盤にも影響を与える可能性のある病気です。
この病気には大きく分けると二つのパターンがあります。

一つ目は、息の通り道がせまくなって起こるもので、大きないびきをかいたりもします。これを閉塞型と呼びます。
二つ目は、脳の病気により息をするように指示を出す脳の一部が異常をきたしておこるものです。心臓病(心不全)の方にもみられます。これを中枢型と呼びます。
この病気を放っておくと、高血圧や糖尿病などの生活習慣病がおこりやすくなるだけでなく、心筋梗塞や脳梗塞といった重い病気にもなりやすくなります。

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「いびき」と「睡眠時無呼吸症候群」の関係

「いびき」と「睡眠時無呼吸症候群」の関係

いびきは、患者さんがわからず、周囲の方だけが迷惑するので、社会生活上非常に困った症状です。
いびきというのは息の通り道が狭くなるので、一生懸命に体が息をしようとした結果起こります。
この原因はお子さんと大人の方では変わってきます。
お子さんは主に扁桃腺(口蓋扁桃といいます)が大きいのが原因ですが、大人の方はいろいろな要素があります。
それは、体重の増加、お酒、寝ている時の姿勢などです。
ただし、医学的には、いびきにはもっとコワイ要素が含まれています。
それは「睡眠時の無呼吸」です。
息の通り道が狭くなりすぎると、十分に息をすることができず、息が止まってしまうのです。
これが特に10秒以上続くとこの睡眠時無呼吸症候群の可能性が高くなってきます。
睡眠時無呼吸症候群がひどくなると病気になりやすくなったり、仕事でミスをしたり交通事故を起こしやすくなったりと大変困った状況になります。
たかがいびきと思わず、無呼吸もおこしているようであれば、一度、当院へご相談ください。

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こどものいびき・睡眠時無呼吸症候群

こどもの睡眠時無呼吸症候群で、もっともわかりやすい症状が「いびき」です。
もちろん、いびきをかくこどものすべてが睡眠時無呼吸症候群であるとは言えません。睡眠時無呼吸症候群のサインは「いびき」だけでなく、息苦しさからこどもの寝相に変化が出ることがあります。

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どのような症状があるの?

どのような症状があるの?

SASの患者さんには以下のような症状がみられます。

  • 大きないびきをかく(と指摘される)
  • 睡眠中に呼吸が止まる(と指摘される)
  • 寝返りが多い、寝相が悪い(と指摘される)
  • 昼間に強い眠気を感じる
  • 長く寝ても寝た気がしない
  • あくびが頻繁に出る
  • 寝汗を多くかく
  • 夜間に何度も目が覚める
  • 夜間に何度もトイレに行く
  • 起床時に頭痛がする
  • 起床時に口やのどの渇きを感じる
  • 起床時から疲れを感じる
  • 倦怠感や集中力の低下を感じる
  • 性機能の障害、性欲の減退を感じる
  • 不安やイライラが多くなった
  • 車を運転中に居眠りをする

上記に当てはまることがあれば、お気軽にご相談ください。

どんな人が睡眠時無呼吸症候群(SAS)になりやすい?

どんな人が睡眠時無呼吸症候群(SAS)になりやすい?

SASの患者さんに多く見られる所見として、

  • 大きなイビキ
  • 肥満傾向にある
  • 下顎が小さい
  • 舌が大きい
  • 鼻の詰まりが強い
  • 軟口蓋が長い

などが挙げられます。
ただし、これらに当てはまる所見のある人すべてがSASになるわけではありません。

睡眠時無呼吸症候群(SAS)の危険性

睡眠時無呼吸症候群(SAS)の危険性

そのままにしておくと、こわい病気です。
睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、高血圧、心臓病、脳卒中、糖尿病などの生活習慣病と密接な関係にあります。
重症の睡眠時無呼吸症候群(SAS)の患者さんは、約4割の方が合併症などのために、9年後に亡くなっているというデータがあります。
睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、そのままにしておくと、生命に影響を及ぼすことがある、危険な病気なのです。

社会的影響(交通事故の危険)

睡眠時無呼吸症候群(SAS)による、昼間の眠気は居眠り運転事故や労働災害にもつながります。
2003年2月に起きたJR山陽新幹線の居眠り運転事故も睡眠時無呼吸症候群が原因でした。
車の運転に関わる仕事をされている方は特に、眠気によって大事故を引き起こしかねません。
心当たりのある方はお早めに、ご相談下さい。

治療の流れ

治療の流れ

初診

初診の場合は、保険証を持って診療時間内に直接お越し下さい。
問診・診察・簡単な検査(レントゲン・ファイバーなど)を行います。

検査・診断

検査結果をもとに治療方針を検討します。

治療

個々の患者さんに合った治療を開始します。

CPAP療法

鼻マスクより空気を送り呼吸を維持する治療法で有効性・安全性が高く、現在最も普及しています。

CPAP療法について詳しくは、こちら

手術療法

咽頭形成術・アデノイド切除術・扁桃摘出術などがあります。

歯科装具(マウスピース)

顎(あご)と舌(した)を前進させるしくみのマウスピースを装着することで、喉(のど)を広げ気道を確保し、いびきや無呼吸を軽減します。

その他

肥満の栄養指導、側臥位寝などがあります。

治療のメリット

治療のメリット

治療するとどのようなメリットがあるのでしょうか。

大きくは、2点あります。

1点目は、睡眠中の無呼吸によって分断された睡眠がもたらす日中の眠気が改善し、仕事の効率が上がる、ミスが減る、交通事故等のリスクが減る、元気になる、という事です。
ただ、眠気の自覚は個人差が大きく、ひどい無呼吸があっても眠気は感じないという方もおられます。

2点目は、睡眠時無呼吸症候群によって、起こって来る、医学的な問題を避けれる可能性があります。
具体的には高血圧、狭心症、心筋梗塞、脳梗塞などのリスクを減らすことが出来るのです。つまり眠気の自覚症状のない方でも、医学的には治療する事に大きな意味があります。
そのためご自身の無呼吸が、どの程度なのか把握し、治療法を考える必要があります。

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